JGC 2011 レポート その2 アリアンロッド2EライブRPG

間もなく行われるパリス同盟議長選挙。同盟議長に当選することは莫大な利益を約束します。さて、今回の立候補者は4名。自分の支持する候補者を当選させるため、7つの都市を巡り同盟市民の依頼を解決し、信頼と票を勝ち取りましょう。

会議室とロビーを都市に見立てて遊ぶライブRPGです。うまいことキャンセル待ち抽選に受かりまして参加できました。ありがたや。

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会場に入ると、まずマップとキャラクターシートを渡されます。私のキャラクターは錬金銃士、器用度と筋力高めで知力と敏捷が低いです。

その後、全員が揃ってから会議室で主催挨拶&ルール説明が行われます。

今回は100人のプレイヤーが4つの陣営に分かれ、選挙戦を競います。行動は4人1組で行い、依頼を解決するとポイントカード(0点?3点)を入手できます。制限時間は3時間弱。最後に、集めたポイントカードを都市毎に集計して、各都市1位には3勝利点、2位には1勝利点を与え、勝利点合計の最も高い陣営が勝利となります。

チームは4チーム
A:菊池たけしさんチーム(マティアス神殿チーム)
B:大竹みゆさんチーム
C:久保田悠羅さんチーム
D:矢野俊策さんチーム(ダイナストカバルチーム)

私はDチームです。地域密着型の秘密結社ダイナストカバルに所属していて、首領は銀英伝のトリューニヒトみたいな人らしいです。そんな人を当選させていいんでしょうかね。

パーティーを組んだら、よーいどんで受付に行き、並べられた依頼書を受け取ります。依頼は並んでいるだけで3?40種類。内容はタイトルしかわかりません。「○○を探せ!」「××を撃破せよ!」「△△の陰謀」とか。

依頼を引き受けたら、依頼内容に応じてロビーに設営された7つの都市の何れかに移動します。それぞれにGMが座っていますので、GMにシナリオ番号を伝えればそれに応じたシナリオが演出されます。シナリオが終わるとパーティーで内容を検討して次の場所へと移動。これをクリアまで繰り返すわけです。

構造としてはゲームブックに近いと思います。といっても、GMが挟まってる分、手は込んでいまして、ダイスを使った成功判定や、謎賭け、選択肢、情報収集などなどTRPGっぽい要素が沢山乗っかっています。シナリオパターンもかなりのもので、GMが持っているシナリオ集はA4コピー用紙で1cm以上あるように見えました。

さて、肝心の我がパーティー。蓋を開けてみると全員知能が低くて筋力が高い人ばかりのバランスの悪い脳筋部隊であることが判明します。リーダーを決めるときも適当にPC1っぽいキャラをリーダーにしようということで即合意。開始早々、頭悪い展開です。

期待できる要素もあります。ライブRPGに何度も参加されてる経験者がいたことです。この方、開始から「最初の依頼受領は混むからスタートは手早く」などと経験者らしく手際の良い進行をされるので実に頼りになります。……が、体調が悪いそうで、頻繁に病院(トイレ)送りになるのです。その間メンバーが減った状態で頑張らないといけません。リアル病弱参謀とか orz

まず、1つ目のシナリオ。タイトルが「激闘!ダイナストカバル」だったので、きっと重要シナリオに違いないと思ったのですが、実はネズミの大群が発生したのを解決するという地味なシナリオ。「ネズミの大群が出たぞー。南の方にいったよ」と言われたのでマップを見て南方向の都市から1箇所を選んで情報収集。「笛の音がした」「ワルジャーノンという天才鼠が統率してるらしい」などのキーワードを確保し、笛の持ち主を探し出して笛を入手。最後にワルジャーノンを倒してゲーム終了。ここまで大体30分弱。回った都市は5箇所、入手したポイントカードは2点でした。

依頼が済みましたら、会議室に戻って陣営本部にポイントカードを提出し、新たな依頼を受領します。

2つ目はライン川流域のボートレースに出場すべしというシナリオ。筋力勝負ならいい線いけそうということです。出場のためにライン川まで行きますと、流木にボートを破壊されてしまいます。急遽、ボートを修理しなければいけません。候補は機械の街カナンか水の街クランベル?

さて、この辺になって判るのですが、都市(GM)によって列の混雑度がまるで違うのです。「陰の森」はいつも空いていますが、「機械の街カナン」は最後尾札が出るほど混んでます。

そんなわけで、空いていた水の街クランベルに移動することにします。が、「ここでは修理できないよー」とのお言葉。仕方無いので機械の街カナンに移動して並ぶこと15分。修理をお願いする過程で人為的な事故であることが判明します。レースに出場し、対抗馬を蹴落とし無事にゴール。優勝こそできませんでしたが、対抗馬には完全勝利したため依頼成功です。獲得ポイントは2点。

これで3回目の陣営本部。ここにくると戻ってきた依頼数もそれなりのようで、各陣営のホワイトボードにシナリオ番号と獲得したポイントがリスト化されるようになります。○○方面の獲得ポイントが手薄なので、そちらの依頼をお願いします的なアドバイスをされたりもします。徐々に情報戦っぽくなってくるわけです。とはいえ、ホワイトボードに書いた情報は他陣営からも丸見えなのですが……。

さて次の依頼です。他パーティーが3点獲得したシナリオが再出品されてましたので、そちらを迷わず選択しました。3点が最高点ですから、これを取り続ければいいわけです。おそらく他のチームも同じでしょう。3点シナリオを早いもの勝ちで取り続けるゲームというわけです。なるほど。

で、勝利の方程式を片手に、意気揚々と都市へ繰り出したわけですが、獲得ポイント1点。同じシナリオでも進行次第で点数が増減するようです。今思うと2つ目のレース依頼も優勝できてればポイント3点だったのでしょう。ぐぬぬ

この後、もう2つシナリオをクリアーしたところでゲーム終了。終了時間になると新たな依頼が受けられなくなるため、シナリオが終わったチームから本部でまったりです。我がダイナストカバル陣営は割と均等にポイント獲得しているようで、1位は無理でも2位くらいには? という感じです。

全チームが終了したところで集計が行われ結果発表。

結果
1位 10点?A:菊池たけしさんチーム(マティアス神殿チーム)
2位 7点?B:大竹みゆさんチーム
3位 7点?C:久保田悠羅さんチーム
4位 4点?D:矢野俊策さんチーム(ダイナストカバルチーム)
なんと最下位! もうちょっといけるかなぁと思ったのですが。都市別1位が取れたのが1箇所、2位が1箇所、あとは3?4位ばかりという悲惨な結果でした。

一方、1位のマティアス神殿チーム。陣営リーダーの菊池さんが、シナリオ毎の獲得ポイントやシナリオ傾向難易度を整理分析する徹底ぶり。ホワイトボードの情報量を見れば他チームとの差は一目瞭然。群を抜いたガチっぷりです。率直なところ実に大人気ない! (褒め言葉)でした(笑)

その後、優勝チームから挨拶があったり、3位チームから2位3位で連合すればいいんじゃないかという提案があったり、菊池さんからダイナストカバルに連立の要請があったのが即お断りされたり。そんなこんなで閉会。お疲れ様でした!
そんなわけで、私のJGC初参加イベントのアリアンライブRPGでした。
凄く面白かったのですが、こうやってレポに書くと地味なオリエンテーションっぽい感じも。いや面白いんですよ、お祭り感が特に。真面目に競争してますから、パーティー内での相談も白熱しますし、それなりにトラブルもあったり、頭抱えたりもしますし。惜しむらくは、私にアリアンロッドの知識がもっとあれば色々笑いどころもあったんだろうなぁと。
※予めお断りしておきますと、私、最近のTRPG事情にはとんと疎くて、アリアンロッドも旧版で数回、身内セッションに参加して、リプレイをちょろっと読んだ程度のド素人です。そんなわけで、デザイナーさんチームが盛り上がってるなー、とかピアニィ声優さんのチームはさすが意気盛んだなーくらいの事しか判らないのです。何が言いたいかというと、個人名キャラ名が間違ってたらごめんなさい。内容も色々うろ覚えなのでシナリオに間違いあったらごめんなさい。